サッカーゲーム「eFootball™」(元「ウイニングイレブン」)シリーズは、基本プレイ無料で提供されている。その理由は何なのか?筆者が考察する。
いわゆる「Free-to-Play」ビジネスモデルへの移行
「eFootball™」というタイトルからわかるように、同ゲームは2021年から、eスポーツを念頭に置いたオンライン型に舵を切った。オンライン型ゲームは、基本プレイ無料でアイテム課金などを行うビジネスモデル“Free-to-Play”と相性が良い。コアなファンは、欲しい選手を獲得してチームを強化するために何度もガチャを回し、重課金する。それによってゲームは、ソフトをリリースした後も継続的に収益を確保できるのだ。
競技人口を増やしたいという狙いがあるのではないか?
また、「eFootball™」というゲームシリーズの競技人口を増やしたいという狙いもあるのではないか、と考えられる。
ゲームソフト市場はスマートフォンアプリやその他多くのエンターテイメントの台頭により今後の規模が安泰とはいえず、かつてのように最新作をリリースすればミリオン級のヒットが生まれるという状況は、無くなりつつある。さらに具体的には、ライバルの「FIFA」シリーズとシェアを競い合っていることを睨んでいるはずだ。
基本プレイが無料であれば、間口は広くなり、安定的に利用ユーザーを確保することにつながるだろう。またひいては、eスポーツ文化の中での定着・興隆も見据えているはずだ。
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